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2005.1.22 開設/6.2 FC2 移転。きまぐれ管理人が、周期、内容ともそのときの気分で更新しております。
嘘から出たナタデココ?
ナタデココといえば、ココナッツから作るフィリピンの食材。
かの国ではかき氷とも蜜豆ともつかないデザート「ハロハロ」に入れる具の一つとして使うくらいが使い道の、極々平凡な食べ物だった。

ところがある日突然、某国で大特需が発生。
請われるままに増産を重ね、思いがけない対価を得たナタデココ長者が何人も生まれる一方、フィリピン国内では品薄になり、庶民の食べ物が突然高嶺の花となってしまったことに不満の声が広がった。


その某国とはもちろん日本のこと。
きっかけはファミレスチェーンのデニーズがこれを使ったデザートを出したこと。一見寒天のような外観ながら一味違う歯ごたえと味が意外な人気となり、一気に人気メニューに。
もちろん同業他社もこぞって同様のメニューを出したし、スーパーやコンビニでも「ナタデココヨーグルト」やら「ナタデココ杏仁豆腐」やらが続々売り出された。

ブームは意外に長く、二年弱は続いただろうか。
それから十年位たった今でも、定番メニューとして出し続けているレストランもあるし、コンビニでも当時ほどの品数ではないにしても、ナタデココ入りのデザートは扱っている。

しかし、作り方さえわかっていればわざわざフィリピンから完成品を輸入する必要はなく、原料の椰子の実を直接輸入して日本で作ればいいこと。
実際、すでにブームのさなか生産拠点はいち早く日本に移り、フィリピンのナタデココ長者たちは、半年後、一年後には真っ青になることに。

なんでもフィリピンでのナタデココの生産は、家内制手工業の態で細々と作っている多数の弱小メーカーに頼る状況だったらしい。
日本から矢の催促を受けたフィリピン側の貿易業者は、そんな小メーカー達に増産をせまるも、需要がいつまで続くかわからないと二の足を踏むメーカーも少なくなかったそう。
そこで業者がメーカーにささやいた台詞が「日本ではナタデココを電気製品の部品に使ってる。需要はこれから増えることこそあれ、途切れたりはしないよ」というもの。
真に受けたメーカーたちは借金までして工場の規模を広げたものの、ほどなく注文は劇的に減少。破産するところは一軒や二軒ではすまなかったらしい。
罪作りなのは日本人の気まぐれということだろうか。

ところが最近、本当にナタデココを利用した電気製品が開発されたという。
十年前のでまかせがここにきて本当になってしまったが、もちろん当時真に受けたフィリピンの人たちがその恩恵を享受できるわけではない。
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